ytekiの小言(^^)

【消毒】メタノールではなくエタノール!

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コロナウイルスで注目されている消毒液。

消毒液に使われている成分は

エタノール

です。

決してメタノールではありませんので、

あまりにエタノールが入手困難だからと言って、

決してメタノールでなんとかしようとは思わないでください。

メタ⇒タメ⇒ダメ!

エタノールはお酒

有機化学と言われる分野になるのですが、

エタノールエチルアルコールCH3CH2OH

メタノールメチルアルコール(CH3OH)

と言われます。

 

 

皆さんが飲んでいるお酒に含まれるのも、エタノールとなります。

つまり、お酒にも消毒液にも含まれるのはエタノールです。

映像でお酒を口に含んで、霧状に吹いて消毒しているシーンとかありますが、あれもあながち間違いではないと思います。ただし、お酒には糖分だったらいろいろな添加物が含まれていますので、お酒をそのまま消毒に使うのはどうかなと思います。そしてほとんどのお酒は消毒の効果を示すほどの濃度がないのでご注意ください。

 

ちなみに国が発表しているエタノールの濃度は70%以上(60%でも一定の消毒ができるらしいですが)となっています。

 

一般的なアルコール度数は、数パーセントですよね。。

全然足りん!

ということでお酒をそのまま消毒に使わないようにしてください。

 

エタノールメタノールの違い

再度書きますが

エタノールエチルアルコールCH3CH2OH

メタノールメチルアルコール(CH3OH)

と言われます。

 

そして体内でそれぞれが分解されると

エタノールアセトアルデヒド酢酸

メタノールホルムアルデヒドギ酸

となります。

 

(※因みに二日酔いの原因はアセトアルデヒドです。)

 

酢酸は皆さんもご存知のとおり、お酢です。お寿司とかにも使われますね。

一方でギ酸ですが、これは蟻酸とも書きますが、蟻(すべての蟻ではないそうです)が持っており、毒性が高く、視神経に影響が出ると言われています。

 

そして、エタノールメタノールはそれぞれ皮膚からも吸収されます。

 

野球選手が優勝した際に、ビールかけしますよね。

飲んでないのに酔っぱらっている選手いますよね。

あれはビールに含まれるエタノールが皮膚から吸収されたことによって生じています。

 

もしメタノールで同じことが起きたとしましょう。

メタノールが皮膚から吸収され、代謝され体内で毒性のあるギ酸が作られる、、

もちろん少量のメタノールでは起きるとは考えにくいですが、考えると怖いですね。

 

ですので、決してメタノールには手を出さない下さい!

 

酒造が動いた

お酒を造っている富山の若鶴酒造がアルコール度数77%の高濃度エタノール「砺波野(となみの)スピリット77」を作ったとか。

さすがです。。

上記でお話しましたように、お酒に含まれる成分は消毒と同じエタノールですので、可能と言えば可能だと思ったのですが、まさか本当にやるとは思っていませんでした。

ちなみに今は不定期販売のようですので、あまり酒造で働いている方には迷惑のならないようにご注意ください。