必見!【水虫】市販薬どこが違うの?~ピロエース、ブテナロック、ラミシール、ダマリン、メンソレータム~
これから夏にかけて増えてくるのが水虫ですね。
俺は、私は無関係と思う方もいるかもしれませんが、正直水虫はどこでもらうかわからないから厄介です。
気づかないうちに自分が水虫なんてこともあります。
そこで今日は水虫に使われる市販薬について書いていきます。
水虫の原因は菌
水虫の正式名称は「白癬(はくせん)」といって、カビの一種である白癬菌とよばれる菌が原因となります。
そして水虫が厄介なのは、皮膚の表面だけでなく、角質に入り込んでいるという点かと思います。
そのため
治療しにくいし、きちんと治療しないと再発しやすい
です。
水虫の治療は継続が必要
菌が角質に入っていることで、実はまだ治療しきれていないのに、治ったと思って治療を中止する方が多いかと思います。
角質に菌が残っている状態で、繁殖しやすい環境(清潔にしていない、むれやすい)が続くと再度症状が出てきます。
そのため、水虫の治療は基本1~2ヶ月は使い続けることが重要となっています。
症状がなくなると、薬を使うのが面倒に感じるかもしれませんが、根気強く継続使用をお願いします。
塗り方としても患部だけですとその周りに菌が潜んでいることもあるので、患部より少し広めに塗ることがお薦めです。
塗るタイミングとしては、一番患部が清潔になっているお風呂上りが効果的となります。
水虫に使われる主な成分
水虫の原因は菌となりますので、その菌に効く成分となります。
菌と言えば抗生剤と思うかもしれませんが、水虫の場合すこし異なりまして、単なる抗生剤ではなく抗真菌薬と言われるものが使われます。
真菌?というワードが出てきましたが、今回は詳しい説明は割愛しますが、
病原体にはウイルス、細菌、真菌があり、
それぞれ
ウイルス(インフルエンザ、ヘルペス)⇒抗ウイルス薬
が使われます。
ですので、ウイルスに抗生剤使っても効きませんし、白癬菌(水虫)に抗生剤を使っても効きません。
※水虫の場合、細菌による化膿も併発していたりすると抗生剤をまず使うこともあるかと思います。
水虫に対する抗真菌薬として市販薬で使われているのが、
ラノコナゾール
ブテナフィン
テルビナフィン
になるかと思います。
菌に対して最小発育阻止濃度の違いなどが学会などで発表されているようですが、市販薬ではそこまで気にしなくていいかなと思います。
水虫に使われる市販薬
先ほどの成分が含まれている薬をいくつか挙げてみました。
とりあえず、ここに挙げているのは全て液剤としています。深い意味はないです。
ピロエースZ液
抗真菌薬:ラノコナゾール
その他に、痒みを抑えるクロルフェニラミンやクロタミトン、炎症を抑えるグリチルレチン酸、爽快感を出すメントールが入っています。
ブテナロックVα液
抗真菌薬:ブテナフィン
その他にジブカインという局所麻酔薬が入っており痒みの感覚を抑えます。
さらにイソプロピルメチルフェノールが入っており、殺菌・消毒(真菌への効果でなくその他の雑菌)するのでにおいなどにも効果があります。
ラミシールプラス液
抗真菌薬:テルビナフィン
痒みを抑える成分はクロタミトンのみとなり、爽快感出すメントールがピロエースより入っている。
ダマリングランデX液
抗真菌薬:テルビナフィン
痒みを抑えるクロルフェニラミン、クロタミトンは入っていないが、局所麻酔であるリドカインが入っているので、痒みの感覚を抑える効果があります。
メンソレータムエクシブW液
抗真菌薬:テルビナフィン
メンソレータムの特徴としてはイソプロピルメチルフェノールが多めに入っているので、他の商品よりにおいとかに効果があると思います。こちらはパッケージとかから見ると女性をターゲットしているようですね。もちろん男性が使っても全く問題はありません。
抗真菌の成分を除外して考えれば、
すごくシンプルな組み合わせは、ラミシール
ラミシールよりすこし痒みに効果を重きを置きたいのであれば、ピロエース
とりあえずいろいろ入っているのが、ブテナロック
におい(雑菌)に一番いいのは、メンソレータム
ほかに雑菌に効くのは、ダマリン(ブテナロックより痒みには弱いかも)
みたいな感じかと思います。あくまでも個人の考えです。
軟膏、液剤、クリーム、スプレーの使い分け
ひび割れしている、ぐじゅぐじゅしている時は、スプレーや液剤は避けていただきたいと思いますが、それ以外であれば、どの剤形を使っても問題ないです。
垂れるのが嫌だとかであれば軟膏、クリーム
べとつくのが嫌だとかであれば液剤、スプレー
その他ご自身の基準があると思いますので、そちらに合った剤形を選択するのがよいと思います。
爪に水虫ができた場合
爪に水虫ができた場合、薬が皮膚に塗れないし、どうするのか。市販では、爪のきわに薬が届きやすいものは売っています。
ただし、爪の中となるとやはり病院になるかと思います。
病院では抗真菌薬の飲み薬、もしくは爪に塗るクレナフィンという薬になるかと思います。クレナフィンが発売されたときは、爪に塗るの?て驚いたのを今でも覚えています。
まとめ
・水虫の原因はカビ(真菌)の一種
・塗るタイミングはお風呂あがり
・患部より少し広めに塗る
・1ヶ月~2ヶ月は継続が必要
・とりあえずいろいろ入っているのが、ブテナロック
・におい(雑菌)に一番いいのは、メンソレータム(女性をターゲット)
・爪の中に水虫がある場合は病院へ